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「今昔マップ on the web」の引き継ぎ先が決まりました

昨年9月に「今昔マップ on the web」(以下「今昔マップ」)などの開発者である谷謙二さんがお亡くなりになったことを記事にしました。また、その後開発者のご遺族の方々と「今昔マップ」の存続に向けて動いていらっしゃる方々がいるとの情報を追記しました。それから半年ほどの間続報が出て来なかったため私も正直なところ気を揉んでいたのですが、3月26日に新たな動きがありました。

同日に東京都立大学南大沢キャンパスで催された「2023年日本地理学会春季学術大会」の場で、東京大学・空間情報科学研究センター(東大CSIS)が「今昔マップ」をはじめとする谷さんが開発されたソフトウェアの稼働するサーバの運営を受け持つ旨、同センター教授の小口 高さんから報告されました。






実際、現在「今昔マップ on the web」を見ると、谷謙二さんの名前の隣に生没年が追記されており(各ページのタイトル等、谷さんの名前の記されている多くの箇所にも同様の追記が見られます)、更に「研究室」のページには

本サイトの管理人であった谷謙二埼玉大学教授は2022年8月に逝去しました

と記載されています。東大CSISが維持管理していることを示すものは今のところ見られませんが、谷さん逝去後に初めて追記がなされたことで、後継の管理者がWebを更新できていることが確認できます。

追加の開発等は行われないとのことですので、「今昔マップ on the web」に更に過去の地形図が追加されたりする様な更新も行われないことになります。その点は特に「今昔マップ on the web」の対象になっていない地域には残念なことではありますが、現状でも過去の地形図相互の比較を行う上で大きな力となっている点は変わらないと思います。

まずは「今昔マップ on the web」の将来が担保されたことに感謝の意を表したいと思います。
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