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【脇往還】浦賀道:鎌倉から浦賀まで(その7:写真集…鐙摺→清浄寺)

前回までで浦賀道が田越川を渡る所までを見て来ました。ここから先は「浦賀道見取絵図」との照合に際して色々と疑問点の出る場所ですので、出来るだけ写真毎に現在の地図を載せ、併せて必要に応じて見取絵図や迅速測図を掲載したりリンクを出したりしたいと思います。少々長くなりそうな雰囲気ですが、今しばらくお付き合いを。今回は鐙摺(あぶずり)から先、海岸線を離れて現在の葉山元町に達する辺りまでを見たいと思います。

追記:↓分量が多くページが重いので、一覧から見ている方はなるべく「別タブで記事を開く」をクリックして下さい。

浦賀道:鐙摺付近
「浦賀道見取絵図」より、鐙摺付近


浦賀道(戸塚):鐙摺・県道の切通
鐙摺・県道の切通

切通の位置
現在の渚橋交差点を過ぎた先は、「見取絵図」では「鳴鶴ヶ鼻」と記されており、迅速測図上でも見られる様に、かつては海岸沿いを進んでいましたが、現在は埋め立てられて浄水管理センターやマンションなどの敷地になっており、ここを通り抜けることは出来ません。県道207号線に沿って進むことになりますが、ここはかつて細道が尾根を越えていた所である様です。今はかなり大規模な切通が出来ていますが、先日紹介した「鐙摺の露頭」も一帯を大々的に削った時に出てきたものですね。


字田越沢流 飛石渡リ」の位置
現在は県道に近い区間は暗渠化されているが
排水溝の不自然な位置に開渠の頃の名残が見える(ストリートビュー
なお、「見取絵図」で「字田越沢流 飛石渡リ」と記されているのは、この切通よりも田越川寄りの位置にあった筈ですが、どうやら渚橋交差点よりも田越川沿いに入った辺りで、蘆花記念公園付近から道路沿いに流れてくるこの道端の沢が該当する様です。公園に立ち寄った帰りに偶々この沢を見ているのですが、その時にはこの沢が飛石渡りの沢だとは思わなかったので、写真を撮りそびれました。

浦賀道:須賀神社付近
「浦賀道見取絵図」より、須賀神社付近

浦賀道(戸塚):鐙摺・浜辺のヨット
鐙摺・浜辺のヨット
浦賀道(戸塚):鐙摺・生簀のダイサギ
鐙摺・生簀のダイサギ

葉山港の位置
切通しを抜けると逗子市から葉山町に入ります。かつては逗子市側が桜山村、葉山町側が堀内村でした。余談ですが、「新編相模国風土記稿」では

按ずるに、凡堀内の唱は池溝中の義なり、されば古城跡の村落となりし所に此地名多し、此地も鐙摺城跡あれば起りし村名ならん、
(卷之百八 村里部 三浦郡卷之二 雄山閣版より)

と、その地名が城址に関連するものと判じています。

県道は一時的に浜辺に近い場所を進みますが、「見取絵図」に「高石」と記されている岬状に海に突き出ていた岩礁は、埋め立てで出来た新しい葉山港や葉山マリーナの領域に飲み込まれて消滅しました。もっとも、葉山漁港の建設は意外に古いことで、1946年の空中写真(この写真の下端辺り)でも、マリーナ側はありませんが漁港側の埋め立ては既にかなり進んでいることがわかります。

今はプレジャーボートの類が目立ちますが、漁港近くには養殖を行なっていると思しき筏が浮いていて、ダイサギが中の魚を狙っている様でした。

浦賀道(戸塚):鐙摺山への登り口
鐙摺山への登り口
浦賀道(戸塚):鐙摺山の階段
鐙摺山の階段
浦賀道(戸塚):鐙摺山から葉山マリーナ越しに江ノ島を望む
鐙摺山から葉山マリーナ越しに江ノ島を望む

「旗立山(鐙摺山)」の位置
砂浜を過ぎると右手に小高い丘が現れますが、現在はここに「旗立山(鐙摺山)」の案内とともに岩肌に階段が設けられ、頂に登ることが出来ます。但し、「見取絵図」で「鐙摺山」とされているのはこの山ではなく、浦賀道を挟んだ反対側の山です。

マリーナ越しに江の島など洋上の彼方を眺めるには丁度良い高さです。現在は「伊藤祐親入道供養塚」の案内も立つこの頂には、恐らく江戸時代にも森戸明神を目指す参拝客が立ち寄って頂上からの景色を眺めたのでしょう。向かいにある日影茶屋が江戸時代から続いているというのも、この立地を考えれば頷けることです。

浦賀道(戸塚):鐙摺須賀神社
鐙摺須賀神社
鐙摺山を過ぎると墓地があり、その隣に須賀神社が祀られています。現在の県道はその本殿のすぐ裏手を進み、境内にはその傍らの細い路地を通って入ることになるため、あるいは江戸時代の本道は海側だったのではないかと考えたくなりますが、実際は「見取絵図」でも当社に該当すると思われる「天王」(ということは恐らくこの頃は牛頭天王社であった可能性が高い。現在は須佐之男命を祀る)は隣接する海寶寺共々海側に描かれており、ここではまだ県道は当時の浦賀道と重なっていることが窺えます。「迅速測図」には付近一帯の寺社の位置が描かれていませんが、恐らく現道と大差ないものと考えられます。

浦賀道:三ヶ浦付近
「浦賀道見取絵図」より、三ヶ浦付近

浦賀道(戸塚):県道から三ヶ浦海岸への下り口
県道から三ヶ浦海岸への下り口

県道からの下り口の位置
問題は更にその南側から、清浄寺までの区間の道筋です。「見取絵図」ではこの区間、「浜高札」より南側で「三ヶ浦」の浜辺を進む様に描かれています。この部分の表現は以前「江島道見取絵図」を取り上げた際の七里ヶ浜の表現と同一のものです。しかし、「迅速測図」の同区間は浜側にも相当に家が建ち並んでおり、とても浜伝いの道とは言えません。現在の県道の道筋は恐らく迅速測図に描かれた道と位置的に大差ないと思われるものの、浜側の家々の敷地が県道より一段下がっているほどの標高差があり(写真は県道付近から撮っていますが、この辺りに建っている家は県道からは2階で出入りできる位の高低差があります)、この様な道筋であれば「見取絵図」でも浜伝いの様な表現はしなかった筈だろうと思われます。

従って、これは私見になりますが、この区間は「見取絵図」と「迅速測図」の間の約80年の間に、浜寄りから山寄りに道が付け替えられたのではないかと思われます。幕末の慌ただしい、どの村でも負担の苦しくなっていった最中に、多大な負担を強いてまで道替えの普請など行う余地が果たしてあったのかは疑問点ですが、街道の往来が俄に増えた時期に、足場の悪い浜を避ける道を新設するだけの理由は確かにあっただろうとは思います。「迅速測図」上で既に浜側に家が建ち並んでしまっている状況から考えると、絵図の頃の道を現在の区画から見出すのは無理の様ですが…。

因みに、この辺りの県道207号線は今でも自動車の通行にはかなり狭隘で、かなり車を意識しながら歩かなければなりません。国道134号線は渚橋から長柄トンネルを抜けて、逗子駅からのバスも田越橋を越えた先で新桜山隧道を抜けて長柄交差点方面へ行ってしまうので、自動車のメインの流れはそちらに行っている様ですが、それでも通行量はそれなりに多く、あまり気の抜けない区間です。

浦賀道(戸塚):三ヶ浦海岸
三ヶ浦海岸
浦賀道(戸塚):三ヶ浦海岸に打ち寄せる波
三ヶ浦海岸に打ち寄せる波
ともあれ、一度海岸に出てみましたが、砂浜と言うよりは砂礫と岩場が混ざった様な浜になっていました。上記の1946年の空中写真で見ても三ヶ浦の辺りは海中に岩礁が沈んでおり、砂浜が広がってはいない様に見えていますから、恐らくこの浜は昔からこの様な姿であったのでしょう。「見取絵図」ではそこまでは描き分けていないのかも知れません。

浦賀道(戸塚):龍圓山清浄寺
龍圓山清浄寺

清浄寺の位置(左の写真の撮影位置)
現在の龍圓山清浄寺(しょうじょうじ)です。「見取絵図」で指摘されている清浄寺の位置は現在の位置とは異なっており、東京美術版の解説ではこれを絵図の誤りとしています。絵図にはこの付近に洗い越しがあった様に描かれていますが、具体的な場所を特定することは出来ませんでした。ただ、ここから海岸に降りた際に、それらしき細流が海に流れ込んでいるのが何本か見つかりましたので、それらのうちの1つが洗い越しであったのだろうと思われます。この区間が上記で見た様に明治時代までに道が付け替えられたとして、その際に洗い越しが解消されていたかどうかは不明です。

予定ではもう少し先まで進む予定でしたが、やはりこの辺りは色々と書き留めておきたいことが多く、どうしても分量が膨らんでしまいますね。今回はここまでとします。



追記(2013/11/12):「歴史的農業環境閲覧システム」のリンク形式が変更されていたため、張り直しました。
(2013/11/17):レイアウトを見直しました。
(2014/03/09):「国土変遷アーカイブ」が「地図・空中写真閲覧サービス」に統合されてURLが変更されたため、そちらにURLを変更しました。
(2015/11/28):ストリートビューが表示されなくなっていたので貼り直しました。


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