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浦賀道から逸れて:木古庭不動尊・不動の滝と上山口の棚田

前回の続きの記事の準備が遅れてしまっているので、おまけにと準備した方を先に出します。

上山口から木古庭にかけて、江戸時代の浦賀道は、下山川の北側を一貫して進みます。これに対して、この一帯の南側に湧水量の多い滝と不動尊、そして棚田があり、その下を通る別の道が存在しています。


上で私が引いた道は飽くまでも現道を行く場合の道筋であり、なるべくアップダウンが少なくなる様に道を選んでみました。従ってここに示した道に何らかの由緒があるか否かについての裏付けは取れていません。

ただ、ガイド本によってはこちら側の道を「古東海道」と考えている様です。

常に木古庭街道(注:図示では現県道を指している)よりも一本入った山際の道を行く。この道が古東海道で、下山川へそそぐ小川(杉山神社東側を北へ向かって流れる沢)を渡ると、杉山神社である。
(「逗子・葉山・横須賀・三浦 三浦半島の史跡みち」鈴木かほる かまくら春秋社 79ページ、太字、注はブログ主)

不動の滝へのみちから木古庭の対岸の集落を見る
不動の滝へのみちから木古庭の対岸の集落を見る
無論、そこまで古い時代の道ということになると、現存する道と何処まで符合するかはわかりませんが、方面としては下山川の南を進んでいた、という目安と考えた方が良いかも知れません。地形図を良く観察すると、特に上山口から木古庭に入る辺りで、下山川と北側の山との間に平坦地が殆どない地点を江戸時代の浦賀道が通過しており、律令時代にはこれを回避するためにより下流で下山川を渡って北向きの急斜面の下辺を高巻きする様に進んでいた、とも考えられます。そこは等高線に現れている様に比較的なだらかな傾斜地の上で、周囲への見通しが良いことも安全面で好感されたのかも知れません。

もっとも、この地図の標高グラフを見ればわかる通り、河川の規模に対して高巻きかつ遠回りに過ぎる印象が強く、また北向きの斜面で寒冷であることから、南面する斜面に集落などが集まった所で下山川の北側を進むより平坦なルートに付け変わったのかも知れません。何れにしても、「浦賀道見取絵図」や「迅速測図」上で確認できるこの区間の当時の道は、一貫して川の北側を進んでいたことは確かです。

今回は木古庭の不動の滝や不動尊には立ち寄ったものの、上山口の棚田には立ち寄りませんでした。時間内にその日の終着地に辿り着ける様に先を急いでいたからではありますが、思ったよりも早着したこともあって少々後悔しています。神奈川県内では珍しく棚田風景が見られる所で、知る人ぞ知る場所ではある様です。差し当たり、ここではストリートビューでお茶を濁すこととします(汗)。2010年4月撮影とありますから、そろそろ田起こしして水を引き入れ始めた位の頃の様子ということになるでしょうか。


ストリートビュー


木古庭・不動の滝への急坂
木古庭・不動の滝への急坂
木古庭の不動の滝の方は、県道の不動橋から回り込むとかなりの急坂を登り、一旦下ってもう一度登りかけた辺りに位置しています。

不動の滝の位置

木古庭・不動の滝-1
木古庭・不動の滝-2
木古庭・不動の滝-3

意外に水量が多いのですが、これについては上記ガイドによると

〈不動の滝〉…この滝水には、実は仕掛けがある。上山口の御用邸水源地から、この滝に至る千七百㍍に亘り、凡そ二千五百万年前に海中から隆起したという石灰岩に亀裂があり、そこに流れ込んだ雨水が石灰岩層を少しずつ溶かし、空洞を作る。この空洞に溜まった雨水が少しずつ押し出され、この小さな滝となる。好天気続きでも耐えることのない所以である。
(上記同書 77ページ)

要するに鍾乳洞を経由して湧出していることになりますね。この上には現在はゴルフ場が出来ていたりするのですが、今のところ水脈への影響は見られない様です。

そして、これと同じ水脈が、上山口の棚田にとっても水源となっているのでしょう。山の上の方に十分な水源がなければ、棚田ではなく段々畑しか作れません。
木古庭不動尊
木古庭不動尊
木古庭不動尊の石灯籠-銀杏の黄葉を背景に
木古庭不動尊の石灯籠
銀杏の黄葉を背景に
木古庭不動尊はこの不動の滝から更に一段登った所に平坦地を造って設けられています。北向きの斜面の下にあるため、不動の滝共々どうしても日影になってしまい、今の時期は一際寒さが身に沁みてきます。古い社ですが、丁寧に管理されていることが伝わってきます。木古庭の現在の集落の中心は南向きの斜面側にありますが、かつては北向きの斜面のこちら側にも、もっと賑わいがあったのかも知れません。



追記(2013/11/12):「歴史的農業環境閲覧システム」のリンク形式が変更されていたため、張り直しました。
(2013/11/16):レイアウトを見直しました。
(2016/01/07):ストリートビューを貼り直しました。

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この記事へのコメント

- たびぱぱ - 2012年12月04日 08:27:27

おはようございます!

おぉ〜!!
実家の近所の地図が出て来たのでビックリです〜!
ただ実家と言っても、ここで育ったわけではないので、細部までは分かりませんが、写真の風景は慣れ親しんだものです。

棚田と聞いて、子供の頃の記憶から、実家のすぐ近くはそう言えば棚田だったな〜って思いました。今はしょうぶ園になってしまいましたが、昔は畑もあって祖父母が趣味でやっていた菜園で手伝った記憶があります。

と...
すいません。自分の話ばっかりしてしまいました。
つい懐かしくなってしまって(汗)

- kanageohis1964 - 2012年12月04日 09:33:31

アクセスありがとうございます。ご近所だったのですね。阿部倉の方に菖蒲園がありますが、あの辺も確かに棚田がありそうな雰囲気でした。

この棚田は季節を見計らってまた足を運んでみたいなと思いました。

- クマ G - 2012年12月06日 22:12:36

こんばんは

ブログの内容の圧倒的濃さに、毎度勉強させて頂いておりマス。

自分は東京在住なのですが、神奈川の方にもときおり虫探しに行く事があり、円海山周辺の市民の森などなのですが、静かですし環境のバリエーションも豊富なので
とても気に入っておりマス。
また都内にはいない生き物がいたりと、生態系と言う観点から見ても、興味深いところデス。

- kanageohis1964 - 2012年12月06日 22:27:10

こんにちは、アクセスありがとうございます。

確かに金沢市民の森辺りから南は、割とまとまった森林が残されていたりして自然観察の点でも良好な場所が多いですね。それでいてアクセスが比較的便利なのも強みです。

今回歩いている周辺でも逗子・葉山は風致地区・緑地保全地域が設定されていたりしますので、そういう観点で訪れてみるのも良さそうです。特に森戸川上流域などは狙い目の様ですね。

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