このブログの移転に対する考え方

まだ次の記事の取材が充分に出来ていない状況もあり、埋草としてこのブログの今後について、現時点で私が考えていることをまとめておこうと思います。多少技術的な話も交えてということになりますが御容赦を。

先日の報道以来、FC2の今後に不安を感じてブログを移行されたり、移行を検討されたりする方が、私が巡回しているブログ管理者の方々の中にも幾らかいらっしゃいます。私もこの点については多少なりとも検討は進めないといけないとは感じています。

しかしながら、私のこのブログの場合は特にGoogleなどの検索エンジンに登録されて、検索されてアクセスされることを重視しています。最近になってようやくGoogle側のインデックスも充実し、検索エンジン経由のアクセスも大分増えてきました。先日は公立図書館のリファレンスサービスからも参考にされるなど、徐々に意図した目的を果たせる様になりつつあると感じています。

そうした中でブログの移行をしてしまうと、折角定着したインデックスを一旦全て失うことになってしまいます。そうなると再び移行先のブログがインデックスされるまで、少なからぬ時間を要することになります。同時に複数箇所に同じ記事が存在すると、Google側がそれを「コピーサイト」と見做して相応のペナルティを課すという情報もあり、Googleのインデックスが現状まで復元してくるのに要する時間は少なくないと見ています。

また、右に書き出した「まとめ」のページをはじめ、このブログ中ではブログ内の記事を相互参照する様に、内部リンクを多数張っているのが特徴です。移行先のブログサービスが移行ツールでこれらの内部リンクを全て自動変換する仕様になっていれば有難いところですが、その様な仕様になっていない場合には、これらの内部リンクを全て張り替える作業が発生します。その作業量を考えると直ちに手掛けられる作業ではありません。

その様なわけで、実際にブログの存続自体が危うくなる状況になれば移行を進めざるを得なくなりますが、まだ推測だけが流布している現状では、移行に伴うデメリットの方が遥かに大きいと判断しています。FC2の今後については情報収集に遅れが出ない様に気をつけていないといけませんが、現状では将来の移行先の候補の選出だけ行うに留めて様子見、というのが私のスタンスです。



序でなので、私が移行先を検討するに当たって重視しているのは次の2点です。

1. エンコードがUTF-8であること


これは、ブログ内で古文書などのの引用を掲出する際に、Unicodeでしか定義されていない文字を多用していることから必須条件です。EUCやShift-JIS環境のもとにこれらの文字が入った記事をそのまま移すと、いわゆる「文字化け」が生じる虞があるためです。また、ケンペルやトゥーンベリ、シーボルトらのヨーロッパの事情について記す際に、一部ドイツ語のウムラウトやフランス語のアクサンなどを使った箇所もありますので、これもUTF-8以外の環境では正常に表示できない虞があります。

以前はパソコン環境がUnicodeに対応できていなかったこともあり、WindowsやMac等の間での通信に際して、いわゆる「機種依存文字」の問題が根強くありました。私も過去にはこの問題を重視して「機種依存文字」を使わない方を優先して考えていました。しかし、今はどのパソコンも、そしてスマートフォンのOSもUnicodeに対応できる環境が揃っています。WindowsXPでさえ最終バージョンまでには一応の対応を完了させていることから、およそインターネットにアクセスできる環境であれば、いわゆる「ガラケー」の制約付きのネットアクセスを別にすれば、Unicodeの表示できない環境になっているクライアントは殆ど考えられなくなっていると思います。

私のこのブログの場合は過去の文献の表示をどうするかという課題に留まっていますが、人によっては自身の名前が「機種依存文字」に縛られて正確に表示できないという問題で長期間悩まれていた方もいらっしゃいます(私の知人にもそういう方がいました)ので、環境が整ってきた現状ではもっと早急にUTF-8への移行が進められるべきと考えています。が、既存の大手サイトを中心にこうしたインフラの移行には鈍感なのが現状です。その様な観点からも、今後のブログサービスの選択ではUTF-8エンコードであることを最優先事項としています。

2. HTML5タグが記事内に記述されていても問題なく通せること


これは実質的に「ブログ記事内にHTMLタグを記述出来ること」という条件とほぼイコールになるだろうと見ています。

皆様の眼に見える箇所では「<ruby>」タグの扱いが一番大きいところです。詳細な説明は省きますが、フリガナなどで使われる小さな活字を意味する印刷業界用語である「ルビ文字」がそのままHTMLの定義に採用されていることからわかる通り、これは日本語の独自の環境での表記に対応させる目的で定義されたタグです。元はInternet Explorer独自のタグでしたが、HTML5で標準採用されることになり、既にGoogle ChromeやAppleのSafariでは標準でサポートされています。Firefoxでは現時点ではアドオンが必要ですが、何れは標準で対応されるものと思います。

このタグが重要なのは、単にルビ文字を再現できるからというよりも、むしろフリガナとフリガナを振られた文字列の間の関係を明示出来ることにあるというのが私の考えです。システム側から見れば、例えば単に
 蘿蔔(すずしろ)
と記されているだけでは、後ろの括弧内に収められている「すずしろ」という文字列が、その直前の文字列「蘿蔔」のフリガナであるということがわかりません。しかし、
 <ruby>蘿蔔<rp>(</rp><rt>すずしろ</rt><rp>)</rp></ruby>
とタグに記されていれば、システム側には本文とフリガナとの関連性がわかります。これは
 蘿蔔(すずしろ)
の様に、対応しているブラウザであれば、上記は「すずしろ」がルビ文字として表示されている筈ですが、未対応のブラウザでも「蘿蔔」の後ろに括弧付きで「すずしろ」と表示できている筈です。そして、何れこのタグの普及が進んでくれば、検索エンジン側もそれを想定して検索結果の精度を上げるのに使うことが出来る様になるでしょう。個人的には、折角日本語の表示環境を考慮して定義されたタグなのだから、利用が伸びないのは勿体ないと感じています。

同様の目的では、他に「<figure><figcaption>」タグも使ってきています。これも写真や図の下に記したキャプションが本文とは位置づけの違う文字列であることを、システム側に明示できる点が大きいと考えています。現状では<div>タグで囲んでCSSをあてがう程度の効果しかなく、冒頭に図を持って来た時にtwitterなどに表示される要約にも<figcaption>で囲んだ文字列が入ってしまうなど、こちらの記したタグの意図を汲んでもらえる状況にはありませんが、これも将来的には検索エンジンなどのシステムがこれらの文字列を相応に扱ってくれる様になることを期待しています。

こうしたタグを後から記事に組み入れるというのは、その作業量を考えると現実的ではありません。幸い現在のWWWブラウザの仕様では、こうしたタグが先行して入っていても問題なく表示が行える様になっています。それで、私も遠慮なくこれらのタグを使ってきている訳です。

その点で、このブログの移行を考える際にはこれらのタグがふるい落とされたり、移行しても正常に表示できなくなったりすることなく、そのままの状態で移行できることが必要になってきます。この辺りになってくると、ブログサービスによってあまりタグを自由に打たせない仕様になっている所も多いので、選択肢がかなり狭まりそうだという感触を持っています。

これら以外にも、なるべく動作の軽快なブログが良いなどの条件を幾つか考えていますが、ブログの内容に関わる重要な条件という点では上の2点になりそうです。現時点では、こうした条件を前提に、念のための「避難先」として適切そうなブログサービスを物色中、というところです。
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↑ブログの内容を分析してカテゴライズするとの触れ込みでしたが…そちらはあまり期待通りになっていないですねぇ。
でも参照されている方が多い様ですので設置を継続します。

この記事へのコメント

- YUMI - 2015年05月22日 13:35:15

さっそくあたらしいブログにもコメントありがとうございました。
Fc2は使いやすいと思うのですが、会社のあり方自体嫌だなと思って、完全に移行してしまおうかとも考えました。
でも、日本史教材のパワーポイントはFc2のHPを使っていて、それまで移行は大変なので、写真の部分だけ新ブログ立ち上げとしました。
どうなりますかね。
新ブログもどうぞよろしくお願いします。

Re: YUMI さま - kanageohis1964 - 2015年05月22日 17:05:35

こんにちは。コメントありがとうございます。

まぁ、あの事件の影響がどこまで及んでくるかは今のところは読み切れないのが実情と思います。正直本体の経営に根本的に影響する様だと先行きを考えないといけなくなりますが、事件自体の是非はともかく、ブログを移行せざるを得なくなるのは何とか避けて欲しいのが本音ですね。

- つねまる - 2015年05月22日 18:22:44

こんばんは。いつもお世話になっております。
事件の影響で色眼鏡で見られるのは不本意なのですが、ここは使い勝手がいいことと、皆様とお繋がりになれることが大きくて、私は引越は実行しない予定です。
ただ臆病者なので、バックアップと万一の移転先は確保しておこうかなーと思っております。また何かありましたら、お教えくださいませ。

Re: つねまる さま - kanageohis1964 - 2015年05月22日 19:38:40

こんにちは。コメントありがとうございます。

仰るとおり、今のブログサービスのいくつかは、登録ユーザ相互のアクセスが比較的明確にわかる機能を持っていて、それがブログのアクセス促進に大きく役立っている側面もありますね。

ブログサービスに限らず、どの様なサービスでも「万が一」はあり得るので、本当は定期的なバックアップは取っておくべきなのでしょうが、どうしてもサボりがちになってしまうというのはありますね。最後にバックアップしたの何時だったっけか…w。

- カワイ - 2015年05月23日 18:53:25

こんばんは。
いつもありがとうございます。
多少の不安はありますが、せっかく長く続けてきたブログ
なので、引っ越しするつもりはありません。
本当にFC2が危うくなってからでいいかなと…

Re: カワイ さま - kanageohis1964 - 2015年05月23日 19:33:41

こんにちは。コメントありがとうございます。

まぁ、今回の件を受けてどう判断するかは人それぞれと思いますが、ブログサービスの存続に悪影響が及ばないに越したことはないですね。

- shige - 2015年05月25日 00:24:12

こんばんは。
私も様子見で良いのではないかと思ってました。
まさに人それぞれ、ブログもそれぞれで、ウチのようなへなちょこブログは内容が薄いのでそもそもあまり気にしてもいませんでしたが(笑)。。。何事も無ければ良いですね!

Re: shige さま - kanageohis1964 - 2015年05月25日 06:43:41

こんにちは。コメントありがとうございます。

仰るとおり、ブログには何事も無く終わってくれれば、と思います。今のところその後の動きが特に無い様ですが…。

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